羽ばたき神泉

あこがれ視線 つまさき背のび

Tagebuch 2

よく考えたら日記だからって一日の出来事を網羅する必要などないのだった。

書く習慣をつけること、これが日記の隠れた目的だったのかもしれない。だいたいその日になしたこと全てを記録してやろう、というのが悪い完璧主義のあらわれなのだ。

今日は朝何時に起きて、昼は何を食べて、午後は誰と会って、夜は何をして寝ただなんて書くのはやめて、いや別に書いてもいいわけだけど、今日はどんなことがあってどう考えた、とか、別に何があったわけではないけどこう考えた、とか、そういう感じでいいではないか。

一理ある、シリアル。

今日の帰り道、なんだかむしょーに日高屋のタンメンが食べたい気分になった。しかしやめた。そういうたぐいの衝動は、いざ一口目を飲み込むと雲散霧消するということを経験から知っているからである。深夜のカップラーメンは、食べるまでが一番おいしいのだ。