羽ばたき神泉

あこがれ視線 つまさき背のび

Tagebuch 2

よく考えたら日記だからって一日の出来事を網羅する必要などないのだった。

書く習慣をつけること、これが日記の隠れた目的だったのかもしれない。だいたいその日になしたこと全てを記録してやろう、というのが悪い完璧主義のあらわれなのだ。

今日は朝何時に起きて、昼は何を食べて、午後は誰と会って、夜は何をして寝ただなんて書くのはやめて、いや別に書いてもいいわけだけど、今日はどんなことがあってどう考えた、とか、別に何があったわけではないけどこう考えた、とか、そういう感じでいいではないか。

一理ある、シリアル。

今日の帰り道、なんだかむしょーに日高屋のタンメンが食べたい気分になった。しかしやめた。そういうたぐいの衝動は、いざ一口目を飲み込むと雲散霧消するということを経験から知っているからである。深夜のカップラーメンは、食べるまでが一番おいしいのだ。

 

Tagebuch

文章というものはもっと気軽に書いてもいいものだということにいまさらながら気が付いた。

某月某日。水曜日。

昼、祖父と会って、昼飯を食った。明らかに飲み屋な雰囲気の地下に入っていったら、1000円くらいでランチの定食をやっているのだった。曰く、こういうところは魚が美味い、とのことで祖父は鉄火丼。私は焼き鮭に目がないので塩鮭定食。味のほどを聞いたらまあまあとのこと。私も、自分で焼いた鮭のほうが美味いと思った。

午後は大学の図書館にこもってフランス語の課題をやっていた。ChatGPTを有効に活用。AIに訳やらせるなんて何の意味もないことはしてないですからね。

夜某所の居酒屋でバイト。客のじきもつについて尋ねつるに口ごもりたる、いとかたはらいたし。我とて食べつることなかりせば、いかにかは知るべし。

 

美術室ジャガイモ事件

 ある美術の時間のこと。中学棟6階の美術室に入ると、なぜか机の上にジップロックに入った生のジャガイモが置き去りになっていました。ひとしきり投げて遊んだ後、崩れたジャガイモをどうするという話になり、誰が言い出したのかカーテンの裏に隠蔽することに。そのまま授業は終わり、私たちはジャガイモを残して教室を出ました。

 1週間後、次の美術の時間、恐る恐るカーテンを捲ると...ジャガイモはまだそこにあったのです。黄色かった中身は茶色くなっていました。誰にも見つからなかったのか、誰かが見つけたけれどそのまま放置したのか。ともかく私たちはまた来週を楽しみに教室を後にしました。

 置き去りにされてから2週間後、ジャガイモはぞっとするようなどす黒い色に変化していました。密封されていたジップロックは心なしか膨らんでいるようでした。もうとても先生には言い出せません。

 3週間後。真っ黒い液体に浸ったジャガイモは最早原型を留めていませんでした。ジップロックははちきれんばかりに膨らんでいました。これが破裂したらどんなことが起こるかなんて想像もしたくありません。誰かが袋を開けることを提案しました。私達はそれに同意し、袋は開けられました。近くに形容し難い程の悪臭が漂い始めたので、私達は窓を開け、カーテンの裏にジャガイモを隠しました。──風の強い日でした。窓から入ってきた風が、袋を倒しました。窓枠と、その隣にあった間の悪いことに木でできた棚に、袋の中の液体がこぼれていきました。袋を開けた時とは比べ物にならない強さの悪臭が鼻をつきました。教室の半分が悪臭を訴え、先生は対処に追われました。私達は何も知らなかったかのように振る舞い、事件は容疑者不明のまま幕を閉じたようでした。臭いは次のクラスの授業まで残っていたそうです。

東大生村上椎奈概念

はじめに

ステラのまほうを読了したら、良い作品を取り入れた直後特有の高揚感にあてられて何か書きたくて仕方なくなってしまいました。何を書こうかと考えた時に浮かんできたのが、東大生猪瀬舞概念です。そしてそこに着想を得たのが、この東大生村上椎奈概念です。村上椎奈の進学した大学について考察している人は私が探した限りいないようですが、ならば私がパイオニアになってみせましょう。

根拠

この節では、しー*1の進学した大学が東京大学であることの妥当性について論じていきます。しーは、ステラのまほう10巻の最後で星ノ辻中学高等学校を卒業しました。彼女の進路については、「第一志望の大学に合格した」とのみ記されています。星ノ辻は関東にある中高一貫の共学校で、アニメの描写では吉祥寺の成蹊大学がモデルとされました。アニメの描写と漫画では設定が少し異なるのを考慮しても、その場所は都内とみていいでしょう。それでは、東京のいけてる中高一貫校に通う成績優秀な椎奈先輩*2の進学した大学が東大といえる根拠についてみていきましょう。

理由1: 世界史

しーは理系ですが、高3で世界史を勉強しています。これは国立大を目指しているからに間違いありません。さらに、真面目に世界史をやっているということは東工大が第一志望である確率も低くなります。*3

理由2: 家庭環境・性格

しーの性格的に、大学生になっても実家から通いそうに思えます。それに、一人暮らしはお金がかかりますから、それも手伝って実家から通える大学を志望しそうな気がします。つまり、首都圏の大学ということになるわけです。

理由3: 成績

しーは成績がよいです。特に数学。各所にその描写はありますし、後輩の教授役を先生から頼まれるくらいですから。それに塾まで通っていて真面目に受験勉強に専念している椎奈先輩なら、東大に行ったって何もおかしくありません。

こじつけ1: 作者

ステラのまほう作者のくろば・U先生は東大出身です。......だから何だといいたげな顔はしないでください。

圧倒的根拠1: 事実
まだ根拠に欠ける、と思われる方は、googleで"村上椎奈 東大"と検索してみてください。上から2番目のページに、村上椎奈が東大に在学中であることを示す絶対の根拠があります。これで決まりですね。村上椎奈は東大に進学しました。

では、科類は?

プログラミングが好きな理系なんですから、それは理科一類でしょう。

大学生になった村上椎奈

東大に入学するときにはみな第二外国語*4決めます。みなさんは、しーは何語を選ぶと思いますか?私はドイツ語を選ぶと思います。

作中では、しーはあまり自然言語に興味を持っている様子はありませんでした。英語以外の言語についての知識も、ノーマル高校生並みと考えてよさそうです。多くの新入生と同じく、英語を既習外国語にして、独仏中韓露伊西の中から初修外国語を選ぶことでしょう。

しーのことです、第二外国語についてネットで調べてみることでしょう。そうすると、言語別のクラスの雰囲気がどうとかいうサイトに行き当たるはずです。そこの説明を見たしーは、ドイツ語を選ぶでしょう。きっとそうです。別に自分がドイツ語選択だからしーにもドイツ語を選んでもらいたいオタクの妄想なんかではありません。決して。

おわりに

さて、以上から村上椎奈が東京大学理科一類に進学して初修外国語にドイツ語を選択したということが明らかになりました。しーがどんな大学生活を送るのかは非常に興味深いですが、それについての考察はまたの機会とすることにしましょう。

*1:村上椎奈の呼び方のうち、もっとも親密度が高いであろう呼び方

*2:村上椎奈の呼び方のうち、もっとも敬愛がこもっているであろう呼び方

*3:東工大の入試は社会の成績を使いません。

*4:正確に言うと既習外国語と初習外国語を